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2.聴覚ディスプレイと研究目的

 

 音を用いた情報提示や音を出力するシステムを総じて聴覚ディスプレイ(Auditory display)と呼ぶ[1].本研究は,視覚障がい者向けの当該ディスプレイ開発に関わるものである.これまで,視覚障がい者向けの聴覚ディスプレイとしては,音声読み上げ機能(Text to Speech, Spearcon),画像やグラフの音提示(vOlce, Audiograph),そして障害物知覚訓練システム(Navigation System, 空間任意補助技術)が提案されてきた[2].しかしながら,現行実用化されている点字ブロックシステムに準拠あるいはそれに換わるような誘導支援用聴覚ディスプレイの提案や計画はまだない.本研究は,当該支援システムとして有効な手法及び当該装置の提案を目指すものである.

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